2018.12.07インタビュー&レポート住み心地インタビュー vol.15

家の間取りは動線を考えて!生活動線を計算し尽くした家。

相模原市内の閑静な住宅街。7年間におよぶ転勤からの凱旋を果たし、T様ご家族は2018年に注文住宅を購入されました。「憧れ」だったというマイホームを手にするため、奥様を筆頭に事前に各メーカーや建具、部材などの知識を一通りインプット。そのうえ、完璧なまでの生活動線を設計に組み込むことで、理想の一軒を手にされました。住宅購入の経緯から、こだわりのポイントまで、さまざまなお話をうかがってきました。

最初のこだわりは、タイル、フローリング、耐震でした。

タイル貼りがきれいな一軒家。

周辺には畑も広がるなど、落ち着いた雰囲気の住宅街。そんな相模原市内の一角に、T様のお宅はあります。

  • 玄関横のかわいい花壇コーナー。
  • 玄関には左右と正面左下に収納が。アクセントのエコカラットも◎。

さっそくリビングに招き入れてもらい、お話を伺いました。

T様家族は2018年現在、ご夫婦お2人とお子様1人の3人暮らし。ご主人様の仕事の都合で他県に暮らしていたそうですが、相模原市に戻ってきてすぐにこちらに居を構えたんだとか。

奥様「もともとマイホームには強い憧れがありました。まわりの友達もどんどん家を建てていくなかで、正直焦りも感じていて……。なので、暇さえあればモデルルームやインターネットを見ていて、建てる頃には家に関しての知識がすごくついていました」

その知識量は、担当営業も「話していると、どちらがメーカーかわからなくなるほどでした(笑)」と驚くほどのものでした。

奥様「家を建てる際のこだわりは大きく3つあって、1つ目に白いタイルです。見た目のきれいさとメンテナンス性の高さがポイントでした」

T様「近くの建売を見せていただいたときに、たまたま外壁がタイルの家で、夏だったのに室内に入るとすごく涼しかったんです。そこで気密性の高さも感じてますます気に入りました」

奥様「2つ目はフローリングで『チェリー』という色がすごく気に入って『どうしてもこの色がいい』と言って、結局その他の建具やインテリアなどもこの色に合わせて統一していったほどです。そして3つ目は耐震です。私の父に昔から地震のリスクをよく聞かされていたので、私も自然とそのことは頭にありました。なので『ミライエ』という制震ダンパーを入れてもらうことを、建てるときの必須条件にしていました」

立地に関しては、夫婦ともに神奈川県出身で、特に奥様の地元が近かったことから自然と相模原市内を検討していたそうです。当然ハウスメーカーや工務店などは多種多様なのですが、なぜ最終的に美都住販を選んだのでしょうか。

奥様「本当に多くの会社の営業さんとやりとりをしたのですが、まずほとんどの会社さんが私たちの『借入可能額』で話を進めようとしている感じがしたんです。ところが、担当の水元さんは私たちの『希望額』でちゃんと考えてくださいました。返信や対応も毎回すごく早くて、この人は信頼できると思ったことから、話がどんどん進んでいった感じです」

家族みんなでずっと一緒に過ごせる家を。

1階はLDK+1部屋の広々空間。

お話が設計の段階に進んでくると、だんだんと生活者目線のことが語られるようになってきました。奥様が最も気にかけていたことは、将来のことも考えた住みやすさでした。

奥様「家はこの先何年も住む場所なので、耐震のこともそうですが、設計的にも将来のことをよく考えました。たとえば、歳をとって2階に上るのが辛くなったときのために、リビングの奥を寝室にできるようにしたんです。今は子どもの遊ぶスペースになっていて、ブラインドで目隠しもできます」

  • リビングと続きになっている部屋は、現在は子ども用。
  • 目隠しとしてブラインドを下げることもできる。

また、この家の最大の推しポイントを奥様が教えてくださいました。

奥様「リビングに設けたメインクローゼットです。私はとにかくごちゃごちゃしているのが苦手なので、いろいろ仕舞いたいと思って、この家は収納だらけになりました(笑)。ここには掃除用具を中心に、プリンターやインターネット機器などが入っています。電源コードなどがたくさん見えているときれいじゃないんですよね」

ショールームのごとく整えられたリビングのメイン収納。

実は、筆者がT様のお宅に入った瞬間、きれいなだけではない圧倒的な生活感のなさに驚いたのですが、この家の収納力、つまり奥様の性格がそうさせていたのだと納得させられました。

そしてこの生活感のなさは、完璧なまでに計算し尽くされた生活動線によって実現していたのです。

奥様「たとえば洗面所は『お風呂からあがったらこの位置のラックからタオルがとりたい』と具体的に想像し、その通りにラックを設けてもらいました」

  • 写真右上のラックがこだわりポイント。洗濯機の上のスペースの有効活用にもなっている。
  • 洗面所は使い勝手のいい広々設計。奥はお手洗い。

2階のホールにはランドリールームを作りました。ベランダに出るのに部屋を通りたくないのはもちろん、洗濯物を干す、たたむという作業がここでできれば、洗濯に関する家事がとても効率的になります。アイロンをかけるのもここですし、室内干しも可能です。除湿機を使うためにトビラもつけてもらいました。ふだんは開放的で明るいですし、とても便利なスペースになっています」

2階ホールを活用したランドリールーム。
  • 物干し棒を2本備え付け。
  • 洗面台もあり、いろいろ便利なスペースに。

生活動線優先設計を叶えた、ご主人様の存在。

  • 奥様よりむしろご主人様の意見が反映されているというキッチン。
  • 以前から使っているというダストボックスに合わせてぴったり収納。

ここまでお話を聞くと、生活、特に家事に関して非常に考えられて設計された家だということがわかります。ただ、奥様の独壇場だったかと言えば違うようで、むしろご主人様も率先して家事のことを考えられていたようです。

T様「ふだんから家事をするので、妻の言っているような日常生活を便利で快適なものにする仕様には完全に同意していました。なんなら、キッチンの食洗機は私が望んで大きいものを入れてもらったくらいです」

 

夫婦共働きということもあるのか、ご主人様もふだんから積極的に家事を行うんだとか。だからこそ、設計の話も最後まで息ぴったりに進められたそうです。イマドキはこんなご夫婦が理想的ですよね。

合理的なこだわりがたくさん。

T様のお宅を見ていると、収納やランドリースペースなどはもちろん、いろいろな部分で合理性を感じます。寝室にはベッドの高さに合うようエコカラットを採用したり、ウォークインクローゼットには軽作業スペースがあったり。まさに1つひとつのこだわりが積み重なった家、といった感じです!

  • 寝室奥には広めのウォークインクローゼット。
  • 一角に軽作業スペース。
  • オシャレなアクセントになっているエコカラットは、ベッドの高さに合わせて。
  • 2階の子ども部屋は将来仕切れる設計。
  • リビングのエコカラットはテレビの後ろ全面に。
  • マグネットが使える壁紙「マグネットクロス」を使用。ボードを使うよりもすっきり見える。
  • 最後におまけ。おしゃれな家に欠かせないぐるぐる。
  • もひとつおまけ。きれいなダイニングを正面から。どこかのモデルルームのようなキレイさ。

家で過ごす時間が一番楽しい。

取材の合間に。遊んでほしい年頃です。

「理想通りの家が建てられた」と非常に満足気な表情のご夫婦。最後に、実際に住んでみての住み心地を伺いました。

奥様「理想通りに家づくりができたからか、今は家で過ごす時間が何より楽しく思えます。私は家で過ごすときに時間を気にするのが嫌なので、リビングの時計をわざと見えにくい位置に掛けてあるほどです。今回の設計で、インテリアコーディネーターさんと好きなものが同じだったりして、家づくりの楽しさを知ることができました。機会があったら……いつかもう一軒建ててみたいな(笑)、と思いました。」

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