2018.11.09相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.19

日本最大級の規模を誇る、屋外美術展。相模原市の恒例イベント「さがみ風っ子展」に行ってみました

相模原市で40年続くイベント「さがみ風っ子展」をご存知でしょうか。会場となるのは、相模原市中央区にある淵野辺公園。市内小中学校の生徒による作品を中心に、2万点以上に及ぶ作品が展示される参加型の美術展です。毎年秋に行われるこの大規模な屋外美術展に実際に行ってみました。

日常と非日常が交差する、不思議なアート空間

会場についてまず驚くのがそのスケール感。広大な敷地の公園内をさまざまな展示物が埋め尽くしています。
もともとある遊具もそのまま開放されていて、展示そっちのけで遊びまわっている小さな子供もいれば、端のほうではシートを広げて寝転んでいる人も。こうした公園ではあたりまえに見られる日常風景と展覧会という非日常が交差する不思議な空間になっていました。

なお、「さがみ風っ子展」の運営は相模原市市立の小中学校の図工・美術の先生によって行われているそうです。

「40年にわたって開催してきたこの美術展は市内の児童・生徒たちの作品を一堂に展示することで、互いの作品を鑑賞し合って表現力、創造力を高める場となっています。やはり他校の作品を見れば、子供たちだけでなく先生にとってもよい刺激になりますから。また生徒と先生、そして保護者・市民の方達が作品を通して交流をはかる集いの場を作るという目的もあります。市立の小学校から2つの学年、中学校からは1つの学年が参加することになりますが、選ばれた作品を展示するのではなく、対象となる学年全ての子の展示を行うのが前提。優劣もつけないので、特に賞といったものもありません」(運営本部・金丸先生)

それでは今年の展示作品を一部ご紹介しましょう。

思い思いにデザインされたシャツの染物。まるで洗濯物のように展示されているのが面白いですね。

公園に生えている大木に飾られたお面の展示は社も用意されて芸も細かく、ちょっぴり怖くて妖しい演出。

花火の絵を背景としたジオラマ的作品。会場の公園自体を借景にすることで、さらなる広がりを感じさせています。

今年はオリンピック・パラリンピックをテーマとした作品も多数展示されていました。スポーツ選手の躍動感がすごい!

牛乳パックを大量に使った大きな作品も。

JAXAのある相模原市ということからか、宇宙を感じさせる作品群も。メタリックな輝きが太陽の光を浴びてひときわ目立っていました。

木立の中にある作品は、木漏れ日によって幻想的な姿を見せます。
屋外展示の面白さといえば、その圧倒的な開放感もさることながら照明のあり方になるでしょう。なにせお日様頼みですから、作品を照らす明るさ、光の当たる方向が刻一刻と変わってしまうのです。すでに見たはずの作品も、会場を一回りする頃にはまったく違った印象を見せてくれます。

飛び入り参加できる「風っ子カメラマン」や「ふれあいコーナー」

こちらの美術展では作品を見るだけでなく、自分でも作れるコーナも用意されています。「造形コーナー」には素材となる木材や油性ペン、ボンドが用意されていて自由に作品を作って持って帰ることができるんですよ。

また今年は「風っ子カメラマン」という初めての試みもありました。これは参加者にデジタルカメラを貸し出して公園内の作品を自由に撮影してもらい、好きな一枚をその場でプリントアウトしてパネルに貼り出すというもの。より多くの作品を見て回るきっかけになるよう企画されたそうです。自分で撮った写真が、その場で展示品として飾られるというのが面白いですね。

「ふれあいコーナー」という参加型のイベントスペースも設けられています。展覧会で作品を見るのと同時に、大人と子供が一緒に楽しめるようにと、相模原市立小中学校PTA連絡協議会が運営しているのだそう。

今年はスチロール凧作り、スライム作り、ストラックアウト、景品のもらえるじゃんけん大会が用意されていて、たくさんの子供たちで賑わっていました。

女子美大で開催される、もうひとつの「風っ子展」

なお、2003年からは淵野辺公園から車で20分ほどの位置にある女子美術大学のアートギャラリーが屋内展示用の会場として加わっています。参加作品は同じく市内の小中学校からのもの。雨風にさらされる心配もない屋内展示ということもあり、平面作品である絵画のほか、紙、紙粘土で作られた造形作品が多く展示されていました。

ちなみに「さがみ風っ子展」と会期がほぼ重なる形で女子美大では「女子美祭」が開催されており、小・中学生の作品から美大生の作品まで一度に見られるチャンスとなっています。

子供達のパワーみなぎる「さがみ風っ子展」は来年も開催予定!

子供達の自由な発想と圧倒的なパワーを感じられる「さがみ風っ子展」は、大人の目線からも純粋に楽しめる美術展でした。来年も同時期に変わらず開催される予定とのこと。ぜひ足を運んでみてくださいね!

 

<基本情報>

※2018年の「さがみ風っ子まつり」は終了しています。

■「さがみ風っ子展」の基本情報

【URL】http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kankou/bunka/1003884.html
【主催】さがみ風っ子文化祭運営委員会
【入場料】無料
【開催日】淵野辺公園会場<野外造形展>2018年10月27日〜29日/女子美術大学会場<屋内展示>2018年10月26日〜11月2日

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