2018.12.11相模原ライフ相模原市 全駅徹底ガイド vol.7

【西門商店街(相模原駅)】老舗巡りがツウな楽しみ方!

相模原駅から10分ほど歩いたところにある西門商店街。ここにはユニークな老舗が多いとの情報を入手。早速訪れてみると、左利き文具店を筆頭に、レトロでどこか懐かしいお店のオンパレード。飲食店も多いからお出かけにもぴったりで、昔ながらの八百屋、肉屋、魚屋で買い物を済ますこともできる。見所盛りだくさんの西門商店街を、ぜひチェック!

あの岡本太郎の美術作品もある!歩きやすい広々商店街。

青と赤の巨大な「手」は、あの岡本太郎の作品。

相模原駅周辺の施設や注目スポットは

こちらからご覧いただけます!

【相模原駅】都市機能集約で暮らしやすさ◎

相模原駅から南へ徒歩約10分。線路から国道16号線にのびる買物公園通りを中心とした商店街が「西門商店街」です。古くから続く老舗が多く、レトロな店舗たちが逆に新鮮に感じます。

商店街のコンセプトは「歩きたくなる街!」。その方針通り、商店街にしては珍しく道幅が広くとられており、ゆったりと歩くことができます。所々に駐車場も設けられているので、車で来ても楽しめそうです。

また、買物公園通りの中ほどには「芸術は爆発だ!」でおなじみの岡本太郎の作品「呼ぶ赤い手・青い手」が通りを挟むように配置されています。たくさんのお客さんを呼び込んでいるんだとか。う~ん、このモニュメントだけでも一見の価値アリです。

  • 整備された石畳の広い通路は歩きやすさ◎
  • メインの買物公園通りは桜並木。春はすごくきれい。
  • メイン通り以外にも、アーケード街がある。
  • アーケード下も広くて歩きやすい。

左利き用アイテムが勢ぞろい!文房具の「キクヤ」

文房具店「キクヤ」の会長を務める浦上さん。
  • 黄色に青の「KIKUYA」が目印。
  • レトロな文房具がたくさん。宝探しの感覚が味わえる。

まず訪れたのが文房具店の「キクヤ」。この地で店を始めたのは1972年。1947年の東京都大田区での創業から数えれば、なんと70年超えの歴史を持つ文具店です。

実は、この店は「左利き用アイテムコーナーを設けている店」として、ここ数年間巷で話題を集めています。おそらく、これは日本で唯一のリアル店舗なんだとか。いや~これはキニナル。さっそく、このお店の会長であり、相模原商店連合会の理事長も務める浦上さんにお話を伺いました。

「いまどき文房具屋なんて普通にやっていても儲からない。だから何かに特化する必要があった。何年か前に次男が右手をケガして左手しか使えない時期があって、それで長男(現社長)が左利きグッズを仕入れようと思い立ったのがきっかけだよ。ほかにも、ウチには流行の文具は一切なく、逆に古くて懐かしい商品ばかり。もしかしたら、大人はけっこう楽しめるかもしれないね」

店内ど真ん中にある「左利きグッズコーナー」
  • 左利き用おたま。小学校の給食の配膳時に重宝されているそう。
  • 左利きも楽しめるトランプ。4つ角すべてに数字があるおかげで、この持ち方ならどちらにスライドしても数字がわかる。

こちらのコーナーには、定番(?)の刃物系を中心に、調理用具や扇子、急須とバラエティに富んだ左利きグッズが揃っています。これ、左利きの人はなかなかの感動体験を味わえるのではないでしょうか。

大人になると、みんな「スティックのり」になるのはなぜだろう。

大人になってからスティックのりばかり使っていたので、このへんのラインナップがすごく懐かしく感じました(左のデカイやつは誰がどう使うんだ)。小学生のとき「道具箱」に入ってたなぁ……。

人情味あふれる八百屋さん「まもるや」

昔ながらの八百屋さん「まもるや」。商店街一の老舗。

先ほど浦上さんに「この商店街でいちばん歴史があるお店はどこですか?」と聞いたところ「じゃあ、今から一緒に聞いてまわりましょう」と、なんといくつかのお店に目星をつけて案内していただくことに!

何店も聞いてまわっていただき、そこで最も昔から存在する(らしい)お店と判明したのが、青果店「まもるや」さん。なんと1949年からこの地で営業しているそうです。「今日入ったみかん、甘くて美味しいよ~」と、お客さんに語りかける店員さんの声がお店の外にも響いてきます。元気な声を出していたおかみさんに、接客の合間を縫ってお話を聞きました。

「ウチの一番の特徴は、やっぱりお客さんとの距離の近さかな。世間話しながらはもちろん、オススメの野菜とかも伝えられるし、スーパーではできないような楽しい買い物ができるところ。長くやってるから、お客さんの子どもが来てくれるとか、代々お客さんになってくれるってのは嬉しいねぇ」

  • ちょっとぐらい店の外にハミ出していても、そこはご愛嬌。
  • 自家製の白菜の漬物。

いたって普通の八百屋だと話すおかみさん。ただ、店先の漬物は完全自家製だそうで、これを目当てに来店するお客さんも多いのだとか。基本的にその日に仕入れたものをその日のうちに売るから、安くて新しいものが買えるようで、実は主婦にとっては穴場なのかも!?

ちなみに、西門商店街は八百屋、肉屋、魚屋という生鮮3店が揃う商店街で、全国でも珍しいほうに入るそう。「ちょっといつものスーパーに飽きちゃったな」なんてときは、ぜひ西門商店街へ。

地域密着のスポーツ店「クボタスポーツ」

お話いただいたスタッフの横尾さん(左)と店長の分藤さん(右)。

「スポーツ店」と聞いても老舗というイメージがなかなかわきません。それでも開業は1957年と、なんと60年以上の歴史があります! さっそく訪れ、店舗スタッフの横尾さんにお話を伺いました。

「当店は地域密着型のスポーツ店です。特に野球用品は豊富で、地域No.1をめざしています。グローブやシューズは修理も承っていて、修理のためだけに遠方から来られる方もいらっしゃいます。また、地域の方の健康をサポートするために、近隣で行われる体操などの運動系イベントへの協力なども行っています」

グローブの取り扱い量、ハンパないって!
グローブとシューズの修理も行っている。
  • 「クボタスポーツ」との文字は、この写真のさらに上のほうにあります。
  • 失礼ながら、予想をはるかに超えた大きさの店内。

商店街の一角にあるので想像しづらいかもしれないですが、クボタスポーツさん、天井が高いこともあって店内がめちゃくちゃ広いです! 野球用品のほかにもあらゆるスポーツグッズがたくさんラインナップされています。その規模をあなどることなかれ!

本場静岡のお茶が楽しめる。お茶専門店「春木屋」

「春木屋」店主の小林さん。赤いエプロンと帽子がおしゃれ。

取材もそろそろ疲れてきたな。どこかでコーヒーでも一杯……と思っていた矢先、発見したのがお茶専門店の「春木屋」さん。今年(2018年)で47年目という、こちらも老舗中の老舗。「どうぞお茶でも一杯」とは言わなかったものの、そんな雰囲気で店主の小林さんがお店に迎え入れてくれました。

「ウチの特徴は、問屋を通さないで静岡の菊川と掛川の農協から直接茶葉を仕入れてるところ。それも、半分蒸した状態で入荷して、残り半分は自社工場で味を調整しながら仕上げてる。それをやることで、毎年なるべく同じ味を提供できるようにしているんだよ。それを美味しいと言って毎年買ってくれるお客さんがたくさんいるから、ウチは今日まで続いてるんだよ」

  • 看板は、写真真ん中あたりに、控えめに。
  • 自慢の自社製品は、本場静岡の茶葉を使用。

何も言わずにすっとお茶を差し出してくれた店主。静岡県出身の筆者は、なんだかちょっぴり嬉しい気分になりました。これからはカフェとかコーヒーとかでカッコつけず、お茶(静岡の)をたしなむ大人になりたいと思います。

  • 年始にいただきたい、ありがたみがありそうな「福茶」
  • ん?なぜかコーヒー豆も扱っている。筆者はお茶派です(今日から)!

また月に1回程度、店先でほうじ茶を焙煎するイベントを行っているそうです。いい香りがアーケード下に漂うのだとか。いやぁ、いただいてみたかった!

大阪風お好み焼きをふるまう老舗「お多福」

夕方、フラッと居酒屋…じゃなかった、お好み焼き屋へ。

すっかり暗くなってきた中、ようやくのれんが掲げられた店がありました。西門商店街のはずれにあるお好み焼き店「お多福」です。1975年創業のこの店は、両親と現店主である岩村さんのルーツが大阪にあることから、ずっと大阪風を提供し続けているといいます。

「トッピングはいくつか追加したけど、基本的にはメニューは創業当時のまま。味に至っては調味料すら変えずに、ひたすら昔の味を守ってるよ。今流行りの飲み放題とかもやらないし。そんな『ブレない味』を、ぜひ食べに来てほしいですね」

頑固オヤジのような話しぶりの岩村さん。実際に話しているととても穏やかで、途中配達に来た酒屋さんにも丁寧に「ありがとう」と繰り返していて、人の温かさを垣間見ました。

カウンターは7席。奥には4人掛けテーブルが4つ。

さて、取材も終わったことだし、ここで一杯……じゃなかった。せっかくなので「1枚」いただきました!

ジリジリジリジリ…ゴクリ。

注文したのは1番人気だという、店名を冠した「お多福焼き」。イカと豚のモダン焼きだそう。着席したカウンターの目の前で店主が手際よく焼いてくれ、ついにお好み焼きが目の前に運ばれる。ソースが焦げるいい香りが鼻先に到達する。

「大阪だとヘラのまんま口に運ぶんだよ」

と店主。いやいや、申し訳ないとひと言入れ、猫舌の筆者は必死にフーフー。外はカリッ、中はフワッ、の「鉄板」の美味しさに、イカの風味と食感がベストマッチ。

と、数口いただいたところで「あ、お好み焼き完成時の写真撮り忘れた……」。

ごっっっっっつ美味いで!

今回は「老舗特集」として西門商店街を1日満喫! あらためて、店員さんの人情と、彼らとのコミュニケーションの楽しさに気付かされました。昔はきっと、それがあたり前だったんですよね。

ほかにも老舗はまだまだあり、新しい店舗だってもちろんあります。ぜひ探検するような気持ちで訪れてみてくださいね。きっと、素敵なお店に出会えるはず。

 

●アクセス
【相模原駅】
横浜駅へは直通で約45分。新宿駅へは町田駅で小田急線に乗り換え、もしくは橋本駅で京王線に乗り換えでどちらも約55分。

【西門商店街】
相模原駅より徒歩約10分。各店舗の場所は以下MAPでご確認ください。
http://www.snsagami.org/syoutengai/nishimon/map/index.html

●店舗営業情報
【キクヤ】
9:30〜18:00 定休日…日、祝
TEL:042-754-9211
HP:http://www.kikuya-net.co.jp/

【まもるや】
9:00~18:30 定休日…木
TEL:042-752-2953

【クボタスポーツ】
10:00~20:00 定休日…木
TEL:042-752-3107
HP:https://sportspal-kubotasp.jimdo.com/

【春木屋】
9:00~18:00 定休日…木
TEL:042-752-0559
HP:http://www.88ya.co.jp/ocha/tenpo/cha_sagamihara/

【お多福】
17:00~23:00(火〜金)、12:00~23:00(土日祝) 定休日…月
TEL:042-755-8659

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