2025.08.18インタビュー&レポート住み心地インタビュー vol.42

柱のない大空間、駐車場、コストバランス。すべての理想を実現したオフィス。

2025年4月、横浜市港北区に新しくオフィスを建築したのは、産業廃棄物の収集運搬などの事業を展開する港建物産株式会社様。テクノストラクチャー工法を採用することで、柱や仕切りのない広いオフィスと、駐車スペースの確保を見事予算内で実現。オフィス建築に至るまでの経緯や実際の使い心地など、同社の三森社長にうかがいました。

「いろいろな建築メーカーの提案を受けました」

外観。建物前にも広い駐車スペース。
  • 外壁に立派なロゴ。
  • 道路面の外壁には看板を後付け。

港北ICのほど近く、緑産業道路を1本入った工業地帯の一角。

2025年4月より、港建物産株式会社様(以下:港建物産様)の新オフィス利用がスタートしました。

 

産業廃棄物の収集運搬業および中間処理業を手掛ける同社。

近くにオフィスを借りていたものの、契約更新の関係で2年ほど前に新拠点探しをスタートさせました。

さっそくお邪魔します。
たくさんの従業員が使える、大容量のシューズクローゼット。
2階の応接室。取材はこちらにて。

さっそく応接室にお招きいただき、三森社長が当時のことを振り返ります。

 

三森社長「前のオフィスは50年ほど借りていまして、建物自体は少々手狭でしたが、駐車スペースが広く便利でした。ところが突然、契約更新ができないという話が持ち上がりまして。慌てて不動産屋さんに土地探しをお願いして、運よくここが見つかりました。長年地域密着で商売をしてきましたので、できるだけ近隣でと考えており、その点はひと安心でしたね」

話をお聞きした、笑顔が素敵な三森社長。

土地が決まれば、次は建物です。

いくつかの建築メーカーが候補となり、提案と見積もりを受けたうえで決定していくプロセスとなりました。

 

オフィスを利用する部署の構成や人数、必要な駐車スペース、予算などの条件が各メーカーに伝えられます。

 

各メーカーからの提案の印象を三森社長ははっきりと覚えていました。

 

三森社長「あるメーカーはすべて木造で建築コストは下がるのですが、耐震性などの問題でどうしても部屋数が多く、仕切りが多い印象。別のメーカーは、オフィスらしく仕切りのない広い空間、また今の建物と同じく1階を駐車場とする提案だったのですが、すべて鉄骨だったのでコスト負担が大きかった。なかなか悩ましかったですね」

当時を振り返りながら談笑する三森社長と美都住販スタッフ。

大空間オフィスを、予算内で叶える。

柱がなく全体が見渡せる大空間オフィス。
こちらは反対側から。
  • 1階の駐車場部分には合計6台収容可能。
  • 入口側の駐車場には収納スペースあり。

あっちを立てればこっちが立たない……三森社長のそんな悩みにうまく応えられたのが、美都住販からの提案です。

 

提案の軸となったのは、木と鉄を組み合わせた梁を用いる「テクノストラクチャー工法」。

 

柱や仕切りのない広い空間と、1階の駐車スペースを実現しつつ、耐震等級3相当の高い耐震性も確保。

オール鉄骨よりもコストを下げられるため、提案全体のバランスのよさが決め手となりました。

 

三森社長「従業員同士が気軽に連携できるので、やっぱりこの広い空間を採用してよかったと感じます。実はデスクの配置は、建築前に私が想定していたものとは変わってしまったのですが、レイアウトの変更は問題なく対応できました。そこも広さのある利点かもしれません」

会長から従業員の皆様まで、全員が大満足!

休憩室の設置で従業員満足度がアップ!
  • 2階の給湯室。こちらも広い。
  • 倉庫。書類などの保管に重宝。

三森社長だけでなく、従業員の皆様からも多くの満足の声が上がっています。

 

たとえば、以前のオフィスにはなかった休憩室。

主にランチをとる場所として使用されるようで、仕事用デスクから離れ、落ち着いた場所で休憩がとれるため、メリハリがつけられると評判だそうです。

念願の(?)男女が完全セパレートとなったお手洗い。
  • お手洗いの扉を開けると、まずは広い洗面スペース。
  • 個室内には大きな収納も。

また特に女性スタッフに喜ばれているのがお手洗いです。

以前は洗面スペースが男女共用だったのですが、今のオフィスでは入口から別になりました。

それぞれの個室内には大きな収納スペースがあり、利便性もアップしています。

 

お手洗いはもちろん、廊下や階段なども、通常の木造住宅と比べるとかなり広い設計となっており、オフィスとしての使いやすさが表れています。

  • 一般の戸建住宅と比べて幅の広い階段。すれ違いもラクラク。
  • 防火扉と消化器の設置も、オフィスならでは。
3階のメインオフィス。こちらも広々。
  • 奥には社長室。
  • 応接スペースも近くに。
3階の給湯室は本格的なキッチン。ちょうど会長の奥様がランチの準備に取りかかろうとしているところ。

3階も2階に似たレイアウトで大きな空間が広がっていますが、奥に社長室&会長室が設けられている点が特徴です。

 

三森社長「こちらは経理などを含めた経営層がメインで利用するフロアです。あえて1つこだわった点を言うなら、給湯室ですかね。会長が奥様の手料理が好きで、スタッフとしても働いている奥様がランチを作りやすいよう、オフィスにしてはしっかりとしたキッチンを入れてもらいました。いつもお昼前くらいになるといい香りがしてきて気になってしまいます(笑)」

気持ちのいいオフィスから、気持ちのいいサービスを提供。

立派な神棚。商売繁盛!

建築メーカーを決める際、アフターサービスも重要な要素の1つだったと、三森社長は思い出したように語ります。

 

通常の住宅などの場合は、主要構造部と雨漏りに対して10年の保証期間が法律で定められているそうですが、

業務目的の建物は2年の保証が一般的だそうです。

 

ところが今回の建物は住宅と同じように、10年の保証期間がありました。※木造に限る

 

だからというわけではないと思いますが、実際にアフターサービスの範囲でいくつか対応をしてもらったそうです。

 

その1つが、神棚。

 

三森社長「利用し始めてから気づいてあれこれ模索してみたのですが、どうしてもうまく設置できませんでした。それで美都住販さんに連絡したら『こちらこそ気が利かず申し訳ない』と、すぐに取り付けに来てくれたので助かりました」

  • 三森社長がこだわった配線。たしかにぱっと見でコードがあまり見えず、すっきりしている印象。
  • 埋め込み型のコンセントが各所で活躍。

一方、どうしても譲れなかったのが、電源コンセントやLANケーブルの配線関係だったそうです。

 

いざスタッフの働きやすさに合わせたデスク配置にしてみると、どうしても配線がうまくいかず、そこは追加費用を払って再度工事を依頼したのだとか。

 

三森社長「建てる前から配線はけっこう考えていたのですが、うまくいかないものですね。ただ実際そこで働くのは従業員ですから、彼ら彼女らのためにも、追加の費用がかかってでも、配線がすっきりしていて居心地のいいオフィスにしてあげたいと思いまして」

最後に、新オフィスを構えた港建物産様のこれからのことについてお聞きしました。

 

三森社長「これまでずっとこの地域で商売をさせていただいてきましたから、より一層、この地域を中心としたお客様のお役に立てるよう、これからも邁進していきたいと思っています。気持ちのいい新オフィスで働くことで、従業員も気持ちのいいサービスをお客様に提供できるのではないでしょうか」

 

大空間オフィスには、三森社長の従業員を思う気持ちが、所狭しと詰め込まれているような気がしました!

 

 

●港建物産株式会社 ホームページ

https://www.kouken-b.co.jp

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