2025.12.02相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.48

【三菱重工相模原ダイナボアーズ】練習見学&インタビューで選手たちの素顔に迫りました!

三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下ダイナボアーズ)は、1971年の創部から一貫して神奈川県相模原市を中心に活動している、地域に根付いたラグビーチーム。日本代表チームの活躍もあり、近年人気を急激に高めているラグビーは、2022年には新たな国内リーグ「リーグワン」が開幕。その最高峰グループであるディビジョン1(12チーム)に位置するのがダイナボアーズです。今年も新シーズン開幕間近! 今回は練習見学&インタビューを実施し、選手たちの素顔に迫ることで、初心者にもわかるようにラグビーの魅力をお伝えします!

トレーニングの相棒は爆音BGM。

早朝まで小雨がパラつく、少し肌寒い10月後半の月曜日。

訪れたのは、三菱重工相模原製作所の敷地内にある、ダイナボアーズの練習施設です。

 

まず案内してもらったのがクラブハウス。

選手たちの身支度や室内トレーニングをはじめ、関係者が使用する「チームの家」のような場所です。

  • エントランスを入ると、歴代のユニフォームやトロフィーの展示が。
  • その隣には、歴代の所属選手のネームプレート。

中にはロッカールーム、シャワールーム、マッサージルームなどがあり、どれもさすがの規模感。

 

なかでも印象的だったのは、何十台ものマシンが並ぶトレーニングジム。

※撮影NGのため写真で見せられずすみません。

 

数人の選手たちが汗を流していたのですが、驚いたのは爆音のBGMです。

「ズンッズンッズンッ」と重低音が効いたアップテンポビートが室内に響きます。

これは単なる選手の趣味ではありません。

重低音の音楽はモチベーションを高め、疲労感を和らげるホルモン分泌を促すのだとか。リズムに合わせて動作を安定させることで、トレーニングの質と集中力を向上させる役割があるそうで、さらに驚きました。

アスリートの世界でも、音楽が上手に活用されていました!

ラグビー選手の体調は、70%なら万全。

ラグビーコート2面分となる広大な練習グラウンド。
  • 練習はリーグワン公式球を使用。
  • 選手の動きをデータで分析するスタッフも練習に参加。

グラウンドに出向くと、すでに練習が始まっていました。

天然芝のふかふかした感触が心地いい、最高の練習環境です。

 

練習の多くは、フォワード(FW)=最前線でボールを取り合う選手と、バックス(BK)=後列でここ一番に仕留める選手の2チームに分かれ、それぞれに合ったメニューが実施されます。

 

練習中は常に、選手たちの上空にドローンが。
選手の位置と動きを分析することで、チームとしてのよりよいプレーにつなげているそうです。

 

ボールが弾む音、体がぶつかる音、コーチや選手の声などが、次々と耳に飛んできます。

特にいいプレーが出ると、鼓舞するような拍手や「オッケー!」などの声が自然とまわりから発せられます。

それでいて適度な緊張感も続いている……チーム全体にとてもいい雰囲気を感じました。

  • 軽やかなジャンピングキャッチ!
  • 華麗なノールックパス!

練習を見ていると、何人かの選手が赤い十字マークが記された服を着ています。

疑問に思っていると、ダイナボアーズの普及・アカデミーマネージャーで、アカデミーコーチをしている安藤栄次さんが、横から丁寧に教えてくれました。

 

安藤アカデミーコーチ「ケガが治りきっていない選手があれを着用するんです。他の選手への『激しくぶつからないでね』のサインですね」

 

完全に治ってから練習したほうがいいのではと思ったものの、ラグビーは激しいスポーツなので常にケガがつきものだそうで、それをしていたら練習量が減りすぎてしまうとのこと。

 

安藤アカデミーコーチ「選手がどこかしらにケガを抱えているのはむしろ普通です。70%以上の状態であれば、選手にとってはもう『万全』なんです。たとえ70%の状態でも、試合に出る選手には常に100%のパフォーマンスが求められますから、そのためにはやはり練習量が必要なんです」

 

 

選手へのリスペクトの気持ちが高まると同時に、これは私たちも参考になるポジティブシンキングでもあると感じました。

 

筆者自身、朝起きて「完璧に体調がいい」などと感じる日は、そう多くありません。

それでもこのマインドさえあれば、日々の心持ちが変わりそうです。

 

ラグビー選手流ライフハックとして、心に刻んでおこうと思います。

実際の試合に近い練習がスタート!
  • 「ラック」という、密集でボールをキープする、ラグビーではお馴染みのプレー。
  • こちらもお馴染み、高いボールをキャッチするための「リフトアップ」。本当に高い!

FWとBKの2チームが合流し、試合形式の練習が始まりました。

 

ひとたび笛が鳴ると、コーチの指示、選手のプレーは試合さながら。

本気度の高いバッチバチのぶつかり合いが大迫力!

実際の試合を生で観戦したいとう気持ちがかき立てられました!

「ラグビーの魅力」から「食」のことまでを選手に質問。

相模原出身の小泉怜史選手。

練習終わりに、少しだけ選手インタビューをお願いしました!

まず来てくれたのは、相模原市が地元というFB(フルバック)の小泉怜史選手。

 

ーーラグビーを始めたきっかけは?

小泉選手「父がラグビーをしていたので。3歳くらいに始めて、たしか最初の頃にいきなりタックルされてめちゃくちゃ泣いたんですよ(笑)。でも競技自体は面白くて、ずっと続きましたね」

 

お子さんを持つ親としては若干心配なエピソードですが、現在は幼少期においては「タックルなし」で指導することになっているそうです。

 

ーーラグビーの魅力は?

小泉選手「よく言われるスピーディーで激しいプレーはもちろんですが……ラグビーは体のすべての部位を動かす競技なので、あらゆるスポーツに通じています。その意味では、スポーツするならまずラグビーと言ってもいいくらい、特にお子さんにはオススメですよ」

 

ーー相模原のオススメスポットは?

「『肉汁うどんの南哲』さんです。ウチの選手はみんな好きで、よく練習終わりにも行きますよ。あとはキャンプ場もたくさんあるので、最近もちょくちょくBBQしに行っています」

相模原在住歴5年という坂本侑翼選手。

次にお話を聞いたのは、相模原に住んで5年ほどというFL(フランカー)の坂本侑翼選手です。

 

ーーラグビーを始めたきっかけは?

坂本選手「幼稚園の友達がやっていたので。体をぶつけるのが楽しくて、正直痛いと思ったことが一度もないほどだったんですよ」

 

ーーラグビーの魅力は?

坂本選手「自分の得意なプレーでもあるタックルです。ボールを持っている相手に勢いよく飛び込んでつかまえるプレーです。自分みたいに体の小さな選手がタックルで大きな選手を倒すこともよくあるので、そこは見ている側も痛快だと思います」

 

ーー相模原のオススメスポットは?

「カフェでゆっくりするのが好きなので『ZEBRA Coffee & Croissant』さんや『finn coffee』さんですね。ちなみに小泉選手が答えていた『肉汁うどんの南哲』さんも大好きです。うどんの量が選べて、自分はよく1kgを食べます」

  • マスコットキャラクター「ダイボ君」のイノシシポーズで。
  • 両選手ともノリノリでポーズをとっていただけました。

うどんがものすごく気になってしまった(笑)こともあり、ラグビー選手の食事管理についても聞いてみました。

 

普段はやはりタンパク質を多めにするのが基本だそうですが、試合前は逆にすぐにエネルギーになる炭水化物を多めに摂るのだとか。

 

ちなみに坂本選手、昨シーズンはケガに泣きあまりチームに貢献できなかったそうで、今シーズンこそはチームの力になりたい、とのことでした。

 

小泉選手、坂本選手、お疲れのところお話を聞かせていただきありがとうございました!

大活躍を期待しています!!

すべての人に居場所があるスポーツ、それがラグビー。

安藤アカデミーコーチもナイスポージング!

この日の最後に、安藤アカデミーコーチにもお話をうかがいました。

安藤アカデミーコーチは、現役時代には日本代表選手としても活躍し、現在は地域におけるラグビー普及活動の一環としてダイナボアーズのアカデミーのみならず、地域の子どもたちへのラグビー指導も行っています。

 

選手たちと同じく、まずはラグビーを始めたきっかけからお聞きしました。

 

安藤アカデミーコーチ「小学生の頃からサッカーをしていたのですが、中学校にラグビー部しかなくて、なかば仕方なく始めましたね。当初は難しさも感じましたが、ことあるごとに先輩が助けてくれて。そのおかげで続けられたと思うし、ラグビーは助け合いのスポーツだと学びました」

 

続けてラグビーの魅力を聞くと「大男たちが束になって押し合うスクラム」などいろいろと教えていただいたのですが、より印象的だったのは次の話でした。

 

安藤アカデミーコーチ「ラグビーは多様性のスポーツです。15人チームなので、それぞれの個性を生かして得意と不得意を埋め合えます。ミスしても必ず誰かが助けてくれるし、自分も手を差し伸べる。だから体のサイズも関係なく、誰もがどこかに居場所があるスポーツなんです。特に年少時から始めることでチームワークを大切にすることを学べるため、社会性を身につけることにもつながります」

練習中のひと幕。円陣の組み方に結束力の高さを感じる。

続けざまに、昨シーズンの悔しさをバネに今シーズンの目標は「トップ6(12チーム中6位以内)に入ること」と力強く語っていただきました。

さて、リーグワンは12月13日(土)に開幕します。ダイナボアーズは浦和D-Rocksと対戦。
この日は「ダイナボアーズ選手と行く全緑応援バスツアー」があるそうです。

また、ダイナボアーズのホームスタジアム初戦は、12月21日(日)@相模原ギオンスタジアムです。

予定の合う人は、ぜひ応援に!
ダイナボアーズを“全緑応援”しましょう!!

 

 

●三菱重工相模原ダイナボアーズ ホームページ

https://www.mhi.com/jp/company/sports/dynaboars

選手たちのパワーの源を実食!

来ちゃいました!

取材終了後、気になりすぎたので……「肉汁うどんの南哲本店」さんにお邪魔しました!

 

ちょうどお昼どきでお店は超満員。

食券を買って(さすがに1kgはやめました)からの待ち時間、厨房からもくもくと上がる湯気が期待をあおります。

美味しそう!

看板メニューの「肉汁うどん」が到着!

 

最大の特徴は、コシのある極太うどんです。

うどんは国産小麦100%というこだわり。香りがより強く、太さに加え冷水でしっかりとしめてあるため、もちっとした歯応えも楽しめます。

 

出汁はパンチの効いた濃厚な味つけながら、極太うどんと大量のネギのおかげで思った以上にどんどん食が進みます。

通常のうどんとは一線を画すまさに「ここでしか食べられない」味です!

 

 

選手たちの元気の源まで知ることができ、大満足。

 

さぁ、開幕まであと少し。

ダイナボアーズのホームスタジアム初戦は、現地レポートをお届け予定ですので、そちらもお楽しみに。

 

 

●肉汁うどんの南哲本店 ホームページ

https://www.nantetsu.com

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