2025.10.19相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.46

【あやせ工場オープンファクトリー】親子で大興奮!工場の仕事を間近で見学&体験。

“ものづくりのまちあやせ”の日常を体感することのできる「あやせ工場オープンファクトリー」は、神奈川県綾瀬市でエリアごとに工場見学や体験がいくつも同時に楽しめるという、全国的にも珍しいイベント。市内にある4つのエリアがそれぞれ別日程で行う点もユニークです。見学や体験だけでなく、地域の企業が中心にたくさんブースを出店するので、お祭りのような食べて遊んでが叶います。まるで社会科見学のように、子どもはもちろん、大人だって懐かしくも新鮮な感覚で楽しめるのではないでしょうか。今回は2025年9月13日(土)に開催された吉岡地区のイベントに、一家4人で参加してきました!

火花バチバチ!ペーパーウェイト作りを間近で見学。

メイン会場。

イベント当日は小雨。

しかし、残暑が非常に厳しい本年においては、むしろ気持ちのいいコンディションでした。

 

駐車場に着き、傘をさしたり閉じたりしながら歩いて数分。

向かったのはメインのイベント会場となる、小田運輸(株)さんです。

 

開始時間とほぼ同時くらいに着いたのですが、すでになかなかの盛り上がり。

イベントの注目度の高さがうかがえます。

まずは受付を済ませ、イベントのリーフレットをもらいます。

これを見て「いろいろな工場があるなぁ、どこに行こう?」……となっているようではまだまだです!

 

実は、多くの見学や体験は定員制&事前予約制。

もちろん予約なしで訪問OKな工場もありますが、せっかくなら面白そうな工場を事前にチェックして予約しておくのがおすすめです。

(事前予約は公式ホームページから)

 

さっそく、予約していた東海鋼鉄(株)さんに向かいました。

東海鋼鉄(株)さんは、金属の切断、研磨などさまざまな加工を施すことで、製造機器などに使われる部材を生産している工場です。

 

今回は、そんな金属製品作りに見立てたペーパーウェイト(文鎮)を作る過程を見学します!

バンドソーという機械で切断。
  • アップで見るとこんな感じ。
  • カット完了。ずっしりと重たい。よく見るとまだまわりが黒ずんでいる。

まずは切断の工程です。

長い延べ棒のような鋼材を、必要な長さにカットします。

使用するのは、バンドソーという糸ノコのような機械です。

 

スタッフの方が手際よく鋼材をセットし、スイッチオン。

「ギイイイーン!」という、うなるような甲高い音が迫力満点です。

 

無事カットされた鋼材をいったん受け取り、次の工程に向かいます。

立形フライス盤という機械で、上下の面を削っていく。
  • 火花が散ると歓声が!
  • 残りの面を削るのは両頭フライス盤という機械。

ここからは表面を研磨して、まっすぐ、ピカピカにしていきます。

面積の大きい上下面と残りの4面は機械を使い分けて削ります。

 

先ほどの切断の工程もそうでしたが、金属を加工すると、削った面の端に「バリ」と呼ばれるトゲのようなものが残ります。

そのままさわると危ないので、端をナナメに削る「バリ取り」という作業が都度発生するのです。

木材にヤスリをかけるような感じですね。

 

見学前は、ただ切るだけ、削るだけの作業のような気がしたのですが、細かな技術が思った以上にたくさん駆使されていました!

できた!ピカピカ!

仕上げにまた角を丁寧に削って整えてもらったら完成。これはそのままお土産としてもらえます。

 

「キラキラでカッコいい……」ともらった瞬間から子どもは満面の笑み。

ペーパーウェイト以上に目がキラキラでした(笑)。

 

日常生活の中でペーパーウェイトをプレゼントしても、ここまでの反応はないと思います。

普段はまず見ることのできない、大きな機械でのものづくりを間近で見られたところに、感動の原因が詰まっていると言えそうです!

曲がった鉄板を平らにする、板金技術を体験。

2つ目の予約先は、金属加工、いわゆる板金を主事業とする(株)栄和産業さん。

自動車や建設機器に使われる部品を多く取り扱っています。

 

こちらでは、工場内をガイドしてもらいながら見学&板金体験を予約しました。

 

ただ(株)栄和産業さんの工場内は企業秘密が多いということで、基本的に撮影はNG。外観と板金体験のところだけOKをいただきました。

 

逆に、そんなところを見せていただけるなんて、すごく貴重ということです!

 

 

最初に見たのは、数m四方くらいはありそうな大きな鉄板を、レーザーで切断する巨大な装置。

大きな機械を間近で見られるのは壮観です!

 

装置のモニターに切断するラインが描かれていて、レーザーがその通りにカットしていきます。

1枚の板でなるべくたくさん切り取りたいので、いろいろな形がギュッと敷き詰められている感じでした。

 

なんとなく食器棚にいかにたくさんお皿を入れられるか、を思い出しました……。

 

 

その他、金属の曲げや磨き、溶接などの工程や機械をいくつか見学。

職人さんたちは黙々と作業をしながらも、近くを通りかかると明るく挨拶を交わしてくれました。

 

工場で働く人といえば、なんとなく寡黙なイメージがありましたが、むしろとてもフレンドリーな雰囲気だったのが印象的でした。

(株)栄和産業さんに古くから受け継がれる技術として鈑金手法を体験。

そして、待ちに待った板金体験です。

曲がった鉄板をハンマーで叩いて平らにするという、これぞ板金技術の基礎といった作業を体験します。

 

最初に見本を見せてもらいます。

ただ叩くだけでなく、叩く瞬間に少し横に伸ばすようにスライドさせている感じでした。

 

見よう見まねで子どもたちが挑戦。

カンカンカンカン、無心でハンマーを振り下ろします。

簡単そうに見えてけっこう難しい技術らしいのですが、なぜか子どもたちはそこそこうまくできてしまいました。

 

普段は絶対にやらないであろう板金という体験。もちろん大満足の子ども2人です。

キレイにまっすぐに!

盛りだくさんのブース&消防体験を満喫。

メイン会場に戻ってきました。

 

こちらではたくさんの企業がブースを出しています。

美味しそうな香りを漂わせるキッチンカーも並び、まさにお祭りといった雰囲気です。

 

ここから怒涛の勢いで各ブースを遊んで回ったので、その様子を少しずつご紹介します。

  • どの工具でこのネジは回せるかな〜?
  • これと同じ重さの缶はどれかな〜?

工場で使われる機械や工具などを販売する(株)大器機工さんのブースです。

 

体験したのは、どの工具でどのネジが回せるかといったゲームと、ネジを詰め込んだ缶の重さ当て。

 

このくらいシンプルだと小さい子でも楽しめますし、実際に多くの子どもたちで賑わっていました。

  • 牛乳クイズ!
  • チーズの試食、美味しかった。

お次はさまざまな乳製品で知られる森永乳業(株)さん。そしてKraftブランドのチーズを展開するエムケーチーズ(株)さんは、そのグループ会社。

 

どちらもアンケートやクイズに答えると景品がもらえる方式です。

美味しいジュースとチーズをいただきました。

 

ちなみに森永乳業(株)さんの牛乳クイズ。

「1日1頭の乳牛から搾られるお乳の量は?」

気になる方はぜひ調べてみてください!

  • こんなに近くていいのでしょうか(笑)。
  • 積み上げた分お持ち帰り!

塗装業を営む(株)ウイングビルドさんではわなげを楽しみ、景品のお菓子をゲット。

 

また大樹生命保険(株)さんのブースは、5秒でトイレットペーパーを積み上げた分だけお持ち帰りOKという、なんとも太っ腹なゲームが行われていました。

 

前に並んでいたお客さんは、最後にギリギリで倒してしまい、参加賞として2個。

子どもが挑戦したところ、それを見ていたからなのかわりと慎重に積み上げ、2人とも4個ずつ積むことに成功!

 

いやぁ、家計を助けてくれてありがとう(笑)。

ランチはチーズソースがけホットドック、シャカシャカポテト、ピンクレモネード。

他にもスーパーボールすくいにヨーヨーつり、射的、握力測定などたっぷり楽しみ尽くし、最後にはしっかり腹ごしらえ。

 

次の会場へ向かおうとしたところ、メイン会場のすぐ隣には、消防団の体験のブースが。

せっかくなので立ち寄っていきました。

的を狙って消火の練習!
  • 煙の充満したテント内へ。火事を疑似体験。
  • まわりが全然見えない!

こちらでは消火器を使った消火体験と、煙が充満したテントの中で火事現場の疑似体験をしました。

 

特にテントの中は、本当に1mくらいしか先が見えず。

足元はギリギリ。かろうじて窓からの明かりが見えるかも、くらいの視界でした。

火事には本当に気をつけたいものです。

 

他にも、消防士の衣装に着替えての撮影や、消防車に実際に乗せてもらうなど、こちらも存分に楽しめました。

消防車に乗せてもらえました!

「ミニ四駆」で、ものづくりに親しもう!

大きなコースをものすごいスピードで走るミニ四駆。

あやせ工場オープンファクトリーでは「ミニ四駆グランプリ」なる特別企画も開催されています。

 

工場関係者が集まるイベントらしく、ものづくりに親しんでもらいながら一般の方々と交流をはかるのが目的のひとつだそうです。

 

参加を申し込むと、ミニ四駆のキットが提供され、講習を受けながら製作。

その後実際にコースを走らせ、参加者同士でレースを楽しみます。

勝ち抜いたチームは4エリア目で行われる決勝に参加できるとのことで、なかなか力の入った企画です。

  • コースで走らせるのは、こちらでミニ四駆を作ってから。
  • キットの中身はこんな感じ。必要な工具は借りられる。

今回は他の体験との時間の都合で見学のみ。

ところが、キットの中身やコースを走るミニ四駆を初めて見た子どもたちは「ミニ四駆やりたい」の大合唱。

 

実は筆者、少年時代に一時期ハマッたことがあり、その楽しさはもちろん知っています。

子どもたちには、またどこかのタイミングで教えてあげたいと思います!

イベント最後のお楽しみ「釣りくじ」。

またまたメイン会場に戻り、最後のイベント「釣りくじ」を楽しみます。

「釣りくじ」とは、見学や体験を開催する工場ごとに掲げられているキーワードを3つ集めることで参加できるくじ引きなのです。

なんと景品にはあのNintendo Switch 2もあるとのことで、気合が入ります。

 

ただ実は我が家、2つしか体験していなかったのですが、受付で相談すると、なんとメイン会場にも隠しキーワードがあることを教えていただき、無事挑戦権を獲得!

 

一家4人でチャレンジしたところ……娘がアウトドアチェアをゲット(なかなかの当たり!?)!

すごいすごいと言い続けると、よほど気に入ったのか、駐車場へと向かう道中もしばらく大事そうに抱えていました。

これ、全部イベントでもらったものです!

帰ってからもらった景品をすべて並べてみると……すごい量!

貴重な見学や体験ができるだけでなく、こんなにお土産ができるなんて。

とってもお得なイベントでした。

 

また普段は踏み入れることのない世界をたくさん経験でき、子どもたちにとっても飽きることなく楽しめた最高の1日となりました。

 

今回はご紹介できませんでしたが、アクセサリー作りや樹脂スタンド作りなど、面白そうな工場見学や体験が他にもたくさんありました。

どれも大人気のため、あっという間に事前予約が埋まってしまうのだとか。

次回以降訪れてみたい方はぜひ、事前予約をお早めに!

 

 

●あやせ工場オープンファクトリー ホームページ

https://www.ayase-kougyoudanchi.jp/open-factory

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