2026.03.13インタビュー&レポート住み心地インタビュー vol.44

生産効率&働きやすさが大幅アップ!アクリルグッズ製造会社の新社屋。

場所は神奈川県南足柄市。観光地のお土産小物をはじめとしたオリジナルグッズの製造・販売を手がける株式会社コジマ様が新しく社屋を建築したのは、2025年9月のことです。オフィス兼作業場となっている新社屋は、柱がない使い勝手◎の大空間が特徴。スタッフの作業効率アップから今後の事業計画に至るまで、さまざまな面で効果が出ているのだとか。建築における経緯やこだわり、そして事業における展望など、小島社長にたっぷりと話をお聞きしました!

駐車スペースが課題のひとつ。広い土地を希望。

広い駐車スペースが特徴の外観。

株式会社コジマ様(以下:コジマ様)が新社屋を建築し、利用をスタートしたのが2025年の9月。

 

もともとは隣接する小田原市内に拠点を置いていたコジマ様。

旧社屋の老朽化および業務拡大を背景に、新しい社屋「足柄サイト」を設けるに至りました。

 

観光地のお土産小物やアクリルグッズの製造・販売を手がける同社。

特に後者の事業は、推し活グッズのひとつ「アクスタ(アクリルスタンド)」などを中心に需要が高まっており、近年売り上げが伸びているそうです。

 

今回、実際に社員さんたちが働く現場を見せていただきながら、小島社長に新社屋の使い心地をインタビュー。

建築にあたってどんなところにこだわったのか。そこでどんなグッズが生まれているのか。そして、この先の事業展望などをお聞きしました。

 

ちなみに、グッズは版権(著作権で守られている)ものが多く、写真では少しだけになりますが、記事の後半にてお見せします!

  • 広々とした心地いいエントランススペース。
  • エントランス奥は応接室。

まずお聞きしたのは、新社屋建築を決断したきっかけです。

小島社長によると、社屋の老朽化や手狭感、使い勝手の悪さなどは、それこそ何年も前から課題だったそうです。

 

小島社長「コロナの影響で、新社屋の計画はストップせざるを得ませんでした。コロナが落ちつきをみせ、観光客が少しずつ戻ってきたので『今度こそ』という気持ちで計画を再開させました」

 

また、建築をスタートさせる直接的なきっかけとなったのは、希望に合う大きな土地を見つけられたことだと小島社長は続けます。

 

小島社長「当社は材料を搬入してから加工・梱包し、その後発送するという業務をここ1か所で行っています。そのため配送会社のトラックの出入りが多くなります。旧社屋には十分な駐車スペースがなく苦労していたので、そこは新社屋で解決したいことのひとつでした。ここまで広さのある土地に出会えたのはラッキーでしたね」

建築メーカー選定の最大の決め手は、動線イメージのしやすさ。

材料を加工するための大きな機械が並ぶ、柱のない大空間フロア。
梱包などの軽作業を行うためのスペース。こちらも柱がなく広々。

建築会社探しは、まずは周辺の会社をいくつか直接訪問し、実際に建築物を見せてもらうなどしてイメージに近いメーカーを見繕っていったそうです。

 

次に、インターネット検索も駆使。こちらは地元以外のエリアも含めて探したことで、幅広い提案を受けられることにつながりました。

実際に決めたのは、少し離れた県内の建築会社だったので、やはり検討段階で幅広く見ておくことは大切ですね!

 

これらをまとめ、最終的に数社から見積もりおよび提案を受け、選定を進めたそうです。

 

小島社長「各建築会社に出した要望は『シンプルかつ機能的であること』くらいです。実際に各社の提案を見るとシンプルさはあったのですが、逆に言えば画一的でどこも決め手に欠ける印象でした。そんななかで、木造で柱のない空間を提案してくれたのが美都住販さんです。まず魅力的に見えましたし、機械や材料をどうおいて、人がどう動いて……という作業動線のイメージもつきやすかったことで『ここしかない』と思いましたね」

柱のない大空間と高い耐震強度を実現させた耐力壁。

「決して一番安いわけではなかった」と、小島社長は笑います。

加えて、加工&作業エリアとなる大空間以外にも、耐震性や保証なども決め手のひとつになったそうです。

 

小島社長「最近は大きな地震が多いですからね。社員に毎日安心して働いてほしいという思いもありました」

 

「耐力壁」を設けることで、柱のない空間としながら耐震等級3相当を実現。

さらに、事業用建築は保証期間が2年間であることが一般的ですが、美都住販は10年となっています。

※木造に限る。

 

これから長く利用していく場所だからこそ、安心材料がたくさんあることに越したことはないですね!

機能性を高めるための工夫があちらこちらに!

大きな開口部は、大きな物を運ぶのに便利。
  • 1階の正面入り口も同様の理由で大開口。
  • 倉庫に直接つながる入り口は、引き戸にしてより使い勝手を重視。

建築にあたり、コジマ様が最も重視されたのは、やはり機能性です。

 

例えば、大きなダンボールを抱えて移動する人も多いそうで、加工&作業エリアの間にある扉は大きく開くものに。

社屋の出入り口も同様とし、大きな荷物を運び入れることの多い配送の方にとっても、使いやすい仕様になっています。

 

さらに、将来的に1階に機械を置くようになる可能性も考え、電気系の配線はすでに設置されているそうです。

現状の使い勝手だけでなく、中長期を見据えた設計をされています。

  • 材料や製品在庫などを保管する倉庫。
  • 倉庫の奥。2階のフロアに引けをとらないほどの大空間。
  • 後付けリフト。1階と2階の荷物移動がスムーズに。
  • リフトの2階側。耐力壁によって生まれたスペースをうまく活用。

運び込まれた荷物は、梱包や加工をするために2階に運ぶ必要があります。

 

そこでコジマ様では、耐力壁のスペースを有効活用してリフトを取り付けました。

このアイデアにより作業効率がグッと上がったそうです。

事務所の壁には大きな室内窓が。作業フロアの様子をすぐに確認できる。

2階を見回していると、室内なのに大きな窓がいくつかあることに気付きます。

 

聞くと、オペレーターが作業者の状況を確認しやすいよう、事務所と作業エリアなどの見通しをよくするために室内窓を設置しているとのこと。

 

小島社長「進捗の状況をどこからでも確認しやすくすれば、作業の質やスピードを上げられると考えました。安全に作業できているかを確認できるメリットもありますね」

 

室内窓はただ「大きければいい」のではなく、必要な場所や大きさなどさまざまな用途を考えたうえで、設計、建築されていることがわかりました!

「堂々と作業現場を見せられるようになりました」

休憩室。社員の息抜きの場。

現在、こちらの社屋に移転してから数か月。

小島社長に実際に利用してみた感想や、業務への影響などをうかがいました。

 

小島社長「作業スペースが広く大きくなったことで、単純に機械が増やせたり、社員の作業がしやすくなったりと、業務効率が格段に上がりましたね。挙げたらキリがないですが……例えば台車を屋内で使えるようになり、作業者の負担が減った点は意外と大きかったように思えます。また以前はなかった休憩室を設けられたので、社員の働きやすさ向上にもつながっています」

おみやげショップなどで見かけたことがあるかも!?
  • この機械でアクリルにプリントし……
  • 任意の形状にアクリルをカット。
加工作業を見つめる小島社長。

現在と今後の事業について、あらためて小島社長にお聞きしました。

 

小島社長「現在は、観光地で売られているお土産小物の卸売業と、アクスタなどのアクリルグッズの製造販売業を、半々くらいの割合で行っています。以前は卸売業がメインでしたが、近年はアクリルグッズが好調で、版権のあるキャラクターものも多く取り扱っています。生産力が大きく上がったので、さらに多くのブランドさんとコラボすることを考えています」

まさに新規開拓をするための準備が整った、といったところ。

特に推し活はまだまだ衰える気配がありませんし、期待も膨らみますね!

 

また生産力の向上以外にも、新社屋が貢献している面があると小島社長は続けます。

 

小島社長「以前は、非常に手狭なところで作業していたので、お客様に作業する現場を見せたくても見せられなかったというのが本音です。『こんなところで作っているのか』と、信用が下がってしまったら大変ですから(笑)。ところが自信を持って見ていただける環境になり、これならお客様も『一緒に仕事をしたい』と思っていただけるのではないでしょうか。商談は自ら先方に足を運ぶことがほとんどでしたが、今ではそれが逆になり、どんどん招くようにしています。おかげさまでとても評判がいいですね」

事業所には必須の、立派な神棚。

最後のコメントをうれしそうに語る小島社長の表情が印象的でした。

先がまったく見えなかったコロナ禍を経て、ようやく事業を前に進められることの喜びが、小島社長からにじみ出ていたように感じました。

 

インバウンド旅行客も増え続けており、アクリルグッズも流行は広がる一方。

コジマ様もより一層、推される会社になると感じた取材になりました。

 

 

●株式会社コジマ様 ホームページ

https://www.kojimakkcl.com/index.html

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